Raspberry Pi 4が新発売。メモリ最大4GB・USB3.0など大幅な性能アップ!

Raspberry Pi使用イメージ

「Raspberry Pi」の新型として「Raspberry Pi 4 Model B」が2019年6月24日に「Raspberry Pi財団」により発表されました。

今までよりも大幅に性能がアップしました。最大で4GBのメモリを搭載し、USB3.0に対応し、4Kディスプレイ2台の同時出力が可能になっています。
これは、ちょっとしたパソコンに並ぶくらいの性能です。

価格も1GBのモデルで35ドル、4GBのモデルでも55ドルと買いやすい価格設定です。

ただし、日本では技適があるので、正規に販売されるには少し待たなければいけません。
「Raspberry Pi 4」はWiFiとBluetoothの機能があるので、そのまま使うと違法になります。

Raspberry Piとは

「Raspberry Pi」とはイギリスの「Raspberry Pi財団」によって開発されたシングルボードコンピュータです。

シングルボードコンピュータとは、カードサイズの小型基盤にパソコンで言うマザーボード相当の機能を詰め込み、USBやHDMIなどの端子をつけたコンピュータです。多くはARMベースのSoC(System-on-a-chip)を採用しています。言わばスマホの内部だけを取り出してパソコンのように使う感じです。

「Raspberry Pi」は2012年に登場し、シングルボードコンピュータの代名詞的存在です。

「Raspberry Pi」は元々教育用として作られたものです。ただし、値段が安いこともあり、コンピュータマニアが飛びつき、ちょっとしたブームになりました。

モニターとキーボード・マウスを繋ぎ、パソコンのように使うことができます。それだけでなく、手作り防犯カメラの制御やロボットの頭脳用など様々な用途で使われています。成層圏気球に乗せて観測に使うなど、世界中でユニークなプロジェクトが次々と立ち上がり、まさに文化を形作っているとも言えます。

Two years of Pi!

Raspberry Pi 4は今までと比べて大幅な性能アップ

今までの「Raspberry Pi」はメモリが1GBしかない、USBが2.0だったり、LANが遅いなど、パソコンとしてみれば物足りないものでした。

しかし、今回発表された「Raspberry Pi 4 Model B」は、大幅に性能がアップしています。

CPUはCortex-A72の1.5GHzが4コア

SoCは「Broadcom BCM2711」です。

詳しくはこちらに載っています。

VideoCore - Wikipedia

CPUはARMの「Cortex-A72」の1.5GHzが4コアです。GPUは「VideoCore VI」です。OpenGL ES,3.0に対応し、H.264(1080p60デコード、1080p30エンコード)だけでなく、H.265(4Kp60デコード)もできるようになっています。

動作クロックはスマホと比較すれば抑えられています。これは発熱量を考慮したためだと思います。

メモリーは1GB/2GB/4GBから選べる

メモリーは従来のLPDDR2からLPDDR4になり、転送速度が速くなりました。

そして、容量も1GB・2GB・4GBの3種から選べるようになっています。

今までメモリ容量は一貫して1GBだったので、大幅な進化です。

本格的なデスクトップGUIを動かすにはメモリは多いほど良いです。最近のスマホは低価格機でもRAM3GBが当たり前になってきています。

シングルボードコンピュータは制御に使うだけでなく、「スマホと同等」「パソコンの代わりに使う」みたいな期待もあります。だから、今時1GBでは使いにくいです。メモリ4GBが選べるようになったのは歓迎します。

フルスピードのGigabit LAN

LANはフルスピードのGigabit Ethernetになりました。

従来の「Raspberry Pi3 Model B+」の場合、Gigabit EthernetがUSB 2.0に繋がっている仕組みだったため、速度が出ない問題がありました。今回はGigabit Ethernet本来のスピードが出ているようです。

Raspberry Pi 4 Model Bを見る!
Raspberry Pi 4 Model Bのサンプルを見たり、ベンチマークした結果を紹介していきます。なお、日本での認証(技適)が未取得であるため、以前Raspberry Pi 3 Model B+をベンチマークする際にも利用させていただいた、スイッチサイエンス様のシールドボックスをお借りしました。 ...

USB3.0対応

今回はUSB3.0が使えるようになっています。ですから、高速なHDDやSSDを繋げて使うことが可能になりました。ただし、USB3.0からのBOOT(起動)が可能かどうかはわかりません。

マルチモニタ対応

microHDMIコネクタを2基搭載し、2台の4Kモニタに同時に出力できるようになっています。

まとめ

ちょうど「PINE64」の「ROCK 64」に近い性能です。「ROCK 64」はCPUが1.5GHzの4コア、USB3.0を搭載し、LANはGigabit Ethernetです。RAMが4GBのモデルもあります。

しかし、CPUが「ROCK 64」の「Cortex-A53」に比べて「Raspberry Pi 4」の「Cortex-A72」は世代が新しいため、速度が速いものと思われます。

今回の「Raspberry Pi 4 Model B」はパソコンとして使ってもそこそこの性能が期待できます。その上、価格も安いため、子どもの教育用にはもってこいだと思います。

そして、USB3.0とGigabit Ethernetを備えているので、NASとして使ったり、多数の「Raspberry Pi 4」を繋げてスーパーコンピューターを作るといった使い方ができます。

今まで「Raspberry Pi」では物足りないと感じていた人は「ROCK 64」やASUSの「Tinker Board」を選択していました。しかし、今回は本家の「Raspberry Pi」が大幅に性能アップしました。このことにより、わざわざ他の機種を選ぶことも少なくなるでしょう。なぜなら、「Raspberry Pi」は使っている人が圧倒的に多いため、情報量が豊富だからです。

ただし、他の企業も黙って見ているはずはないので、これを通じて、シングルボードコンピュータ全体が底上げされるものと思います。今後の対抗機種の出方にも期待できます。

 

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