ラベリング理論について・・・レッテルは社会的に作られる

label

社会学で有名な理論の「ラベリング理論」について、重要だと思うので概要を説明したいです。

「ラベリング理論」とは、ハワード.S.ベッカーによって提唱された理論です。ラベリング理論を分かりやすく解説した『アウトサイダーズ―ラベリング理論とはなにか』(ハワード.S.ベッカー)は社会学に関わる人なら必読と言われている本です。

「ラベリング理論」の特徴は、逸脱者が生み出される要因を当人の属性ではなく、社会的な背景に焦点を当てて論じている点にあります。つまり、逸脱とは、当人の属性によって決まるのではなく、周囲からのレッテル貼りによって生み出されることを指摘しています。

例えば、大人でアニメが好きな人は社会の中に埋もれていて、マイナーな趣味のうちの一つでした。それが、マスメディアや知識人によって「オタク」という言葉とイメージが普及したことにより、一般に「オタク」と呼ばれるようになりました。
それにより、当事者の中にも「自分はオタクだ」と「オタク」をアイデンティティーとする者が現れます。

上記の「オタク」の例で言えば、仮に「オタク」という言葉が普及しなかったらどうでしょうか。もしかしたら「アニメが好きな変わった青年」みたいな扱いかも知れません。

また、「普通の人」を自認する社会的マジョリティーから見れば、「普通の人」と「オタク」を線引きすることにより、「普通の人とオタクは違う」と分離して見るようになります。
つまり、レッテルを作り出すことにより、その属性の人を「集団」として認知し、一般社会から分離するようになる効果が働きます。

そして、レッテルには様々なイメージが付けられるようになります。そのイメージを類型化し、「典型的◯◯像」といった具合に普及しているものを「ステレオタイプ」と言います。

例えば「オタク」で言えば、メガネをかけていて太っていてファッションには無頓着で、チェックシャツ・ジーンズ・安物のスニーカーあたりが定番、髪の毛はボサボサみたいなイメージがあるかと思います。しかし、この通りの「オタク」が実際にいるのかどうかは「かなり怪しい」です。

ステレオタイプで理解すると楽だし、話としては「面白い」ので、映画やドラマではステレオタイプで表現することが多いです。しかし、ステレオタイプは虚像に近く、実像とは離れていることが多いので注意が必要です。

Photo credit: Allspire via VisualHunt / CC BY-SA

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA