Affinity Photoは「Photoshp代替」になるか

画像修正・編集ソフトとして「Photoshop」が事実上の標準になっていて、プロフェッショナルの領域では業界を独占しています。

一般的なパソコンソフトであれば、ソフトを購入した上で、インストールすればずっと使えるのが当たり前です。しかし、「Photoshop」の場合、ネットベースになっていて、毎月使用料を収めるようになっています。こうした税金のようにAdobe社に貢ぐやり方は批判の的になっています。やはり、ソフトは「買い切り」の方がいいし、貧しい人がプロの世界に参入していくためにも障害になります。

この状況の中で6,000円くらいで買える「Affinity Photo」が「代替アプリ」として注目されています。この「Affinity Photo」が「プロの業務」でどこまで使えるのかをレポートします。

Affinity Photoイメージ

「Affinity Photo」のメーカー公式ページはこちらになります。
https://affinity.serif.com/ja-jp/photo/

「Affinity Photo」はイギリスに本社を置く「Selif」社の製品です。もともとは「PhotoPlus」「PagePlus」などWindows用のDTPソフトを作っていたようですが、日本では無名です。今回は「Affinityシリーズ」としてイメージを一新、Mac用ソフトとして「App Store」に展開し、一躍注目されるようになりました。

「Affinity Photo」はメニューなどが完全に日本語化されていて、ヘルプも完備されています。
とは言え、「Photoshop」とは違うソフトなので考え方が違えばメニューの構成もかなりの違いがあります。
ですから、「Photoshop」を使ったことのある人なら戸惑う場面が多いと思います。

しかも、オンライン上で販売されるソフトなので、紙のマニュアルがあるわけではないし、ネット上の情報やサポート、チュートリアルの類も英語がほとんどです。
当然、気の利いた「Howto本」みたいなものも2017年1月も時点で出ていません。

だから、「Affinity Photo」を使っていくのは「手探り」でやっていかなくてはなりません。

そして、プロが業務で使えるか検証するためには、厳密に言えば、高解像度の画像を編集した上で、高画質の出力をやってみても「粗い部分」が出ないかどうか精査しなければなりません。しかし、現時点で私はそこまで検証していないことを断っておきます。

その上で記せば、次の用途に限定するのであれば「十分実務に使用できる」と言えるのではないでしょうか。
●高解像度画像をRGBからCMYKに変換する
●代表的な画像フォーマット(TIFF・JPEG・EPS・PSD)間の変換
●明るさや色の調子を調整する
●ピンホールやゴミの除去
●画像中の不要な部分を除去する

この中の「画像中の不要な部分を除去する」については、次のようなケースが多いように思います。
作例
作例
※映画「福島 六ヶ所 未来への伝言」の監督の島田恵さん。筆者撮影。

上の画像で気になる壁の不要物を取り除いたのが下の画像です。
この手の作業であれば、「Affinity Photo」でも比較的楽に行うことができます。

それでは、「画像の切り抜き」が「Affinity Photo」でできるのかをやってみます。

DTPの実務、特にカタログやチラシの制作について言えば、画像の切り抜きが非常に多く、会社によっては切り抜きを専門に行う部署が存在したり、画像の切り抜きのみを行う業者が存在しています。

切り抜いた画像を最終的に「In Design」や「QuarkXPRESS」といったレイアウトソフトで活用するわけです。

●切り抜き方法は「Photoshop」と同様です。

●ただし、「Affinity Photo」では、切り抜いたパスをマスクにして画像に適用するようです。


※画像は写真素材 足成より
「Photoshop」と比べて1ステップ多いので切り抜きが多い場合は代替できないかも知れません。

問題はここからあとですが、通常は「パス付きEPS」の形式で他のソフトに渡しますが、どうも「Affinity Photo」では「パス付きEPS」が書き出せないようです。

ただし、「PSD形式」であれば切り抜きパス付きで書き出せるようです。

最近はレイアウトソフトが「PSD形式」に対応していています。だから、自動選択で透明にしたものを「PSD形式」で書き出して、レイアウトソフトで調整する方法が使えるようになっています。ですから、必ずしも「パス付きEPS」でなくても良くなってきています。
とは言うものの、一般的な「印刷通販」では「EPS推奨」となっていて、依然として画像の切り抜きは「パス付きEPS」が安定しています。

※印刷通販「グラフィック」のWebサイトより引用
http://www.graphic.jp/technical/check_etc/data_img04.php

このように「Affinity Photo」は「パス付きEPS」の作成に問題があるものの、それ以外は「Photoshop」に迫るといって良く、6,000円のソフトとしては健闘しているように思います。
一般的な用途、特にアマチュアであれば、「Affinity Photo」で十分と言えるのではないでしょうか。
現在、「Photoshop」の古いバージョンや「Photoshop Elements」を使っている方であれば乗り換えを検討する価値があると言えます。

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