ZINE(ジン)が熱い

ZINの例(海外)

「ZINE(ジン)」とは、手作りの小冊子のことで、magazineの「ZINE」から来ています。

要するに「同人誌」のことだけど、日本では同人誌と言えば多くはアニメ・漫画・ゲームなどのオタク・カルチャーに根ざしています。変わったものでは鉄道マニアやバスマニア向けの本もあるが、やはりマニアックな趣味を基盤としています。

「ZINE(ジン)」と言った場合、同人誌とは一線があり、「アート」「カルチャー」の文脈で使います。
スタイルも印刷会社で作ってもらうよりも、自分のプリンターやコピー機などを使って印刷し、ホチキスで綴じたものが多いです。そして、一般的な「本」のスタイルにこだわらず、紙を折っただけみたいなものもあります。

「ZINE(ジン)」の場合、製品としての完成度はあまり求めません。例えば紙の綴じ方が下手だったり、印刷がずれていたり、インクが滲んでいても、それを「味があっていい」と見なすイージーさがあります。
この辺がプロの漫画家や商業雑誌のミニチュア版を目指すことの多い漫画同人誌とは異なる点です。

私はだいぶ前に『胡散無産』という大阪発の雑誌に関わっていたことがあります。この雑誌はれっきとした商業雑誌で一般書店に並ぶような本です。今でいう『BIG ISSUE』みたいな雑誌で、インディーズアーチストをトップに持って来て、社会についてちょっと考えさせられるような雑誌です。

この『胡散無産』は最初のうちは良かったのですが、出すごとに赤字が増え、代表者は多額の負担を負いながら次第に続けていくのが難しくなり、廃刊となりました。そして、支援していた大阪の出版社「ビレッジプレス」は大阪から撤退し、今では東京の出版社になっています。

このように小規模な出版は難しく、一方で有名なブログやWebサイトで「地方発」が結構ある現実を見て、「今の時代はインターネット」と思っていました。

しかし、印刷物には、どこにでも持っていける手軽さと、手触り感、友人と一緒に見て共有できる喜びがあります。これは、デジタルでは得られない感覚であり、印刷物の優れた点だと思います。

「ZINE(ジン)」は「手作りでもいい」「下手でも(味があれば)いい」「超少部数でもいい」とハードルを下げることで参加しやすい雰囲気があります。紙媒体復権の動きとして注目していいと思います。

「ZINE(ジン)」を入手するには、カフェやインフォショップと呼ばれる様々な情報が集まるお店が拠点になっていて、そこに行けば入手できます。ただ、分からなければネットで検索するのも一つの方法でしょう。

Photo credit: carnagenyc via Visualhunt.com / CC BY-NC

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA