思想としてのDIY

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DIYについて、一般には日曜大工とほぼ同じ意味と思われています。例えば、昨年くらいから見かける「DIY女子」という表現は女性で木工家具を作るようなイメージでしか語られていないです。

しかし、DIYのもともとの意味は「Do It Yourself」であり、日本語で言えば「自分でやる」の意味のため、日曜大工に限定したことではありません。
つまり、衣類であっても本であっても音楽CDであっても、自分で手作りしたものをDIYというのです。パソコンを自分で作る人が多く、「自作PC」と呼ぶが、あれもDIYの一種です。

このDIYを精神的・思想的に捉えた場合、消費社会へのアンチテーゼと捉えることができます。
実は、このDIYという言葉は、パンクというサブカルチャーのキャッチフレーズでもあるのです。パンクとは音楽のジャンルのように言われていますが、既成の価値観を拒否し、「自分らしくありたい」と主張する思想運動の側面もあります。

現代の消費社会は、一般民衆が企業の提供する商品やサービスを「お金」を払って購入することで動いています。つまり、一般民衆は「お金」を払う側、企業は金儲けをする立場という訳です。
この中では、一般民衆の役回りは「消費者」であり、商品を選ぶことができるものの、コマーシャルに踊らされることが多く、受動的な立場になりやすいです。

こうした中で「自分でやる」ことを掲げ、「なるべく企業を利用しない」ようにすることは、消費社会から距離を置く方法となる訳です。そして、自ら創意工夫することで、人間の持っている身体性を取り戻すことになります。

ただし、企業もなかなか狡猾で、DIYでさえ、商業化・ファッション化し、自社の利益に繋げようとしています。先に、一般には日曜大工とほぼ同じ意味と思われていると書いた理由は、ホームセンターなどの企業による宣伝の影響が強いように思います。

当然のことながら、DIYを極めた場合、山奥などの僻地で自給自足の生活を行うことになるでしょう。実践している人はいるとは言え、現実にはなかなか難しいことです。
しかし、これは極端な話であり、企業の利用を最低限に止め「なるべく自分で行う」ことは、それほどハードルの高いことではないと思います。

このように書けば、「忙しくて自分で作る時間が取れない」と言う方もいるかも知れません。そういう場合は、他の人の作ったものを利用するだけでも良いと思います。例えば、たまには個人でやっているカフェを利用するとか、個人やグループで作っている本を購入するなどです。そうしたことを通してコミュニティーを支援することに繋がります。

Photo via Visual hunt

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